秋田 魚 まめ知識
ハタハタとは. . .

ハタハタは気温が下がり海が荒れ雷が鳴り響く11月頃、産卵の為に海一面に現れるので、雷神様がつかわした魚といわれ、魚偏に雷で「鱩」、もしくは魚偏に神で「鰰」と書いてハタハタと読みます。秋田県では県魚として制定されるほど親しみの深い魚です。
ハタハタは1970年頃までは、秋田でたくさん捕ることができましたが、最盛期の15,000トンから、1991年にはわずか70トンまで落ち込んでしまいました。乱獲や水温の上昇における環境の変化等、様々な原因が考えられますが、危機感を感じた水産関係者が話し合い、県漁業組合を中心に周りの漁師と協力して、3年間の自主的に全面禁漁を行いました。これは世界で始めて、そして唯一のケースとなります。
その努力の結果、順調に漁獲量が回復に向かい、多い年では3,000トンを超えてるほどに回復しております。
ブリコとは. . .

メスのハタハタの魚卵のことを「ブリコ」といいます。
産卵のために訪れるメスのハタハタのお腹には、小さな卵がたくさん抱えており、生のまま塩焼きにして食べるとトロトロぷちぷちとした食感を楽しめます。
また、塩漬けや味噌漬けにして保存した場合は、卵の表面にある粘液が硬化し食感がゴムのように硬くなります。その状態を食べた時「ブリッブリッ」という音になることから「ブリコ」と呼ばれるようになりました。金森水産では通年子持ハタハタを販売しておりますので、ぜひその食感をお楽しみ下さい。
三五八とは. . .

「さごはち」と読み、名前の由来は漬床に塩、麹、米をそれぞれ3:5:8の割合で仕込むことに由来しております。秋田では郷土料理として親しまれており、ハタハタ以外にも野菜漬けや肉などにも使われております。金森水産販売のハタハタ三五八には、お米を使用した場合はどうしても発色が悪く(黒ずんで見える)なる為、代わりにホワイトコーンを使用しております。
しょっつるとは. . .

魚醤の一種で、ハタハタを塩漬けして発酵させて、その液をこしたものを秋田では「しょっつる(塩汁)」と呼びます。しょっつる(塩汁)は、奥能登のいしる(魚汁)や香川のいかなご醤油と合わせて日本三大魚醤ともいわれており、魚醤特有の臭いがしますが豊富なアミノ酸と核酸を含むため、どんな料理にもうま味を足せる万能調味料として使えます。金森水産販売の味付けバイ貝にもかくし味として使っております。